BOSCHがサーモグラフィ?実際に使ってみました
BOSCHサーモカメラの紹介
BOSCH(ボッシュ)のサーモグラフィ(サーモカメラ)を紹介します。
今回の商品はコロナ対策等の最近よくみる体温を測るサーモカメラとは用途が異なります。
機械等の温度を計測するものです。
BOSCHがサーモカメラ?と思う方は多いと思います。
BOSCHは計測機器としてレーザー距離計等が有名ですが、その延長線にある商品らしいです。
温度異常を探すのに重要なことは、「どこの温度が高いのか」です。
サーモカメラは赤外線センサとカメラの2つで撮影しているのですが、赤外線センサの解像度で精度が変わってきます。
赤外線解像度が160×120ピクセルありますので、十分に広い範囲の温度を確認することができます。
もちろん、正確な温度を知りたい場合は近付いて撮影したほうがいいです。
実際に撮影してみた(日常編)
身の回りの電子機器で温度が高そうなものを撮影してみました、スマートフォンです。
1回写真を取るだけで、本体に通常・赤外線2つの写真が保存されます。
並べて保存しておけば、後から見てもどこに異常があるか分かるのがいいですね。
頭上にある照明が反射していますが、しっかり温度を吸収しているようです。
下の部分が熱を持っているのは、直前まで電話していたからだと思われます。
実際に撮影してみた(実用編)
身の回りのもので確認できましたので、実際に現場で温度異常が出ているもので確認してみました。
太陽電池の断線等の確認です。
左写真焦げている箇所がそのまま温度異常として表示されています。
配線部分が焦げたりしてしまうと、電気が流れにくくなって写真の様に温度が高くなります。
実際に使ってみて思った【メリット・デメリット】
箇条書きでメリットデメリットを記載します。
・良い点
―片手グリップで持つタイプなので作業がしやすい
―赤外線の画質が良い
―画面が大きいので見やすい
―電源が2パターンあるので電池切れの不安が少ない
・悪い点
―サイズが大きいので携帯性に乏しい
―SDカード等の外部ストレージに対応していない
―ソフト面のサポートが弱い
―PC接続の場合はmicroUSB端子
今回はデモ機をお借りしたので、PC接続のUSBケーブルを自前で調達したのですが、
手元にmicroUSBケーブルが無くて大変でした。
microUSBは充電専用とデータ対応の2種類あるので、充電専用のケーブルではもちろん接続できません。
microUSBを使い回しされている方はご注意下さい。
(というより、microUSBを持ってる人が周りにいなくて軽くショックでした・・)
撮影した写真は全て本体の内部ストレージに保存されます。
容量は64MBと少ないですが、写真を60枚撮っても全然余裕がありました。
ただし、ずっと使っていれば写真はいっぱいになってしまうので、
現場ごと、日・月単位等でPC等に保存されることをお勧めします。
また、携帯性と作業性は表裏一体だと改めて思いました。
ポケットに入れて使う場合はFLIR(フリアー)のコンパクトサーモグラフィ等をお勧めします。
↓こんなのです
【まとめ】
総合的に見て、現場では使いやすく、データ整理もしやすいサーモグラフィカメラだと思いました。
画面が大きいのが個人的には◎です。
価格は定価で186,000円(税抜)、同スペックのサーモカメラと比較して若干価格が安いですが、性能はお値段以上だと思いました。
2021年3月時点で、BOSCHのサーモグラフィカメラはこの1種類のみですが、
これだけで十分と言えるほど自信の1本だと思います。